角膜疾患の現状

現在、日本では毎年2〜5万人の角膜を患った方々がいます。

角膜は今ある医療技術では治す事が難しい為、治療はほぼ100%ドナーからの角膜提供に頼っています。にもかかわらず、ドナーは毎年1500人程度しか現れず、角膜疾患は深刻なドナー不足に見舞われている病気の代表です。


再生角膜とは何ですか?

このような状況に対し、我々は従来のドナーによる角膜提供を待たずとも、治療を行う技術を開発しました。それが再生角膜です。

再生角膜とは、患部が片目の場合、患者さんの健康な角膜輪部を数ミリ程度採取し、特殊な表面処理を施した培養皿UpCell®で角膜を培養し、再度患者さんに移植する新しい治療方法です。

両目が患部の場合でも、口の中の口腔粘膜を少量採取・培養すると患者さんに移植可能になります。


適応症例

角膜は上皮、実質、内皮の三層構造からなりますが、現在再生が可能なものは角膜上皮のみです。したがって適応症例は角膜上皮の疾患である、アルカリ損症、角膜疲弊症、スティーブンスジョンソン症候群、眼類天庖蒼等です。


従来の治療法に比べたメリットは何ですか?

現在、角膜疾患の治療法は、移植に100%頼るほか無い為、深刻なドナー不足に陥っています。これに加え、術後に拒絶反応が出る場合もあるため、生涯免疫拒絶の薬を飲み続けなければならない等、患者さんにとってデメリットが大きいです。

一方の再生角膜の場合、患者さんご自身の細胞を用いる為、ドナー待ちをする必要がありません。また、ご自身の細胞の為、拒絶反応の心配も一切無用です。


どこで治療を受けられますか?

この治療法はまだ新しく、厚生労働省への安全性の確認申請・治験申請の前段階です。現在は限定的に大阪大学眼科学教室にて臨床実証試験が行われています。一日も早くどこの病院でも角膜手術が受けられるように頑張っておりますので、もう少しお待ち下さい。