ごあいさつ

  • 代表取締役社長 橋本 せつ子
  • 株主の皆さまには、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
    2025年3月25日に開催しました第24期定時株主総会におきまして、新たな経営体制が承認されました。取締役(監査等委員である取締役を除く。)に橋本せつ子、前田敏宏、中岡圭一郎が、監査等委員である取締役に大江田憲治、遠藤幸子、間野哲臣が選任されました。常勤取締役を強化した体制で、当社事業のさらなる発展を目指してまいります。

当社細胞培養器材事業では器材製品の拡販に向けた積極的な販売促進活動の結果、特に海外市場において売上が前年比大幅に増加し、器材事業としては昨年度を更新し過去最高の売上を達成することができました。直近8年間で器材事業の売上は3.5倍に増加しており、今後も更なる売上拡大を目指し、主要販売代理店からの売上情報等の収集分析などにより既存製品の販売拡大を目指すとともに、顧客ニーズ、市場動向に合致した新製品開発のための研究開発にも注力し、新規の顧客を獲得できるよう努めてまいります。
再生医療受託事業では、2024年の事業年度において先進医療に用いる自己軟骨細胞シートの製造など複数の案件を受注いたしました。加えて、引き続き他の医療機関や企業からの受託案件の獲得にも注力しております。

同種軟骨細胞シートにおいては、2023年9月20日に、同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験の治験届をPMDAに提出し、PMDAによる治験届の30日調査が終了しました。治験審査委員会(IRB)を経て、各治験実施施設との契約を締結し各治験実施施設において手術を行える体制を整えてきました。治験開始には東海大学の協力が必要なため、マイルストンの支払金額につきまして東海大学と協議を継続してまいりました結果、2025年3月24日に発表しましたように合意に至りました。一日も早く第3相試験が開始できるよう準備を進めてまいります。

2025年11月28日には第4回細胞シート工学イノベーションフォーラムの開催を予定しております。日本発、世界初の細胞シート工学をより多くの研究者に知っていただくために「細胞シート工学」やその周辺技術に関わる、再生医療や新たな分野への応用を語るフォーラムとしたいと考えております。

今後も、再生医療の一日も早い実現、事業化に向けて努力を続けていく所存です。
引き続き変わらぬご支援を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

橋本 せつ子