ごあいさつ

  • 代表取締役社長 橋本 せつ子
  • 株主の皆さまには、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
    2025年のわが国経済は、外需の関税コスト増加や国際情勢不安、円安による物価上昇などの影響を受け、不透明な状況が続きました。こうした環境の中、当社は財務体質の改善と安定的な経営基盤の確立に努めつつ、再生医療支援事業および細胞シート再生医療事業の推進に取り組みました。

2025年の当社における一番大きなトピックスは同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験が始まったことです。2025年10月9日に第3相試験の第1例目となる症例登録を完了しました。その後治験は計画に沿って順調に進行しております。また、治験実施施設の追加と情報更新も行い、開発を着実に前進させています。

細胞培養器材事業においては、国内で既存代理店との協業強化を進め、日本再生医療学会、日本薬学会、日本毒性学会、日本培養細胞学会など主要学会への出展を通じて情報収集と販促活動を行いました。器材事業の売り上げの多くを占める海外市場において、米国研究機関の予算削減や欧州・中東の地政学的な混乱により売上が大幅に減少しました。引き続き市場動向を踏まえ、販売拡大と新製品開発を進めてまいります。

再生医療受託事業では、東京都立多摩北部医療センターの自由診療開始に必要な手続き支援を行うとともに、株式会社NPTと同社が開発する個別化樹状細胞ワクチンの治験製造に関する技術開示契約を締結しました。CDMO(開発・製造受託機関)としての活動の積極的な発信を通じ、新規受託案件の獲得を目指して取り組みを継続してまいります。

2025年11月に開催した第4回細胞シート工学イノベーションフォーラムには100名を超える参加者を迎え、盛況のうちに終了しました。研究発表のレベルは回を重ねるごとに向上しており、研究者コミュニティの交流が細胞シート工学のさらなる発展と社会実装の加速につながると考えております。

当社は本年、創立25周年を迎えました。この節目にあたり、細胞シート工学を基盤とした再生医療の一日も早い実現に向け、研究開発と事業化の取り組みを一層強化してまいります。
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

橋本 せつ子